Schali's Recommendations - 犬に関する本のご紹介♪ -2ページ目

SINGAPORE DOG

「SINGAPORE DOG」は、シンガポールで見つけた、シンガポールとマレーシアの犬事情に詳しい本。

パピーを迎える前、迎えた後、健康管理、病気、トレーニング、といった、情報以外にも、

犬の検疫や法律、必要な登録といった注意すべき事項にも詳しい本で、シンガポール、マレーシアに

暮らす、引っ越す人にはお勧めしたい1冊です。

WOOF

さりげないけど、愛らしい、日常的だけど、特別な、街角の犬たちの写真集。
1匹1匹にストーリーがありそうな、そんな顔がたくさん。
梶 洋哉
WOOF―梶洋哉写真集

Lost and Found Pet Posters from Around the World

この本、世界中の「たずね犬・ネコ・鳥」のちらしを集めたもの。

表紙が印象的で手にとってみたら、中身はもっと印象的でした。

嬉しいことに、LOST and FOUNDとあるので、みんな、無事におうちに帰れたペットたち。

1枚1枚から飼主さんの「早く見つかって!」という願いが聞こえてくるようです。

Ian Phillips
Lost: Lost and Found Pet Posters from Around the World

コーギーと暮らすための101のコツ

同じシリーズで、コーギー以外に、ダックス、レトリバー、プードル、チワワがありますが、

内容は一部の犬種特性についての説明以外は同じでは・・・?と想像しています。


でも、自分の犬が上の種類に当てはまらない~!という場合でも、手にとる価値はあり。

というのは、犬種特有のことは少し触れられているだけで、家庭犬として暮らすための

有用な情報満載な本なのです。(そういう意味ではコーギー本としてを購入すると期待はずれ?)


堅苦しすぎず、ノウハウにとどまらず、の、この本はお勧めです!


矢崎 潤
コーギーと暮らすための101のコツ

人の心を持った犬 野犬・太郎と私の日本平物語

「野犬」というと、わたしの中では「のら犬」というよりもっと人に対して敵対心を抱いている犬を想像する。

日本ではのら犬にも野犬にも出会ったことはない。

まだドイツに住んでいた中学生の頃、エジプトに旅行に行ったときに、人に飼われていない犬たちに

たくさん出会った。でも、人を見ると、餌をもらえると思って自分から近づいてきた。


この本に出てくる犬、太郎は、野犬だった。

著者は、悲しさと寂しさをたたえた目をした太郎の信頼を1年以上かけて得ると、

太郎の山を一緒に散歩するようになる。諦めない気持ちが太郎に通じたと感動し心温まる。

遠藤 初江
人の心を持った犬―野犬・太郎と私の日本平物語

Dominance: Fact or Fiction?

こんな説明を読んだことのある方は多いはず↓
「犬は群れで暮らすオオカミを祖先にもち、リーダーを必要とする動物だから、家にリーダーがいないと、
自分がリーダーになろうとすることがあり、このような問題をアルファシンドロームまたは権勢症候群という」
少し前まではこれが常識で、犬の問題行動として権勢症候群がよく名指しされました。
でも・・・
  オオカミはそもそも群れで暮らすのでしょうか?
  犬はオオカミと同じなんでしょうか?
  犬は群れで暮らす動物なんでしょうか?
  群れで暮らす動物はリーダーを必要とするのでしょうか?
  同じ種ではない人間に対して犬は群れ意識をもつのでしょうか?
そんな疑問が出てきます。

この本は、そんな疑問のひとつひとつについて検証し、かつ分かり易く記載された本です。
犬が支配的なのではなく、犬は人間ではないので、人間社会での振る舞いを知らないだけ。
そう思えば、犬の行動が理解できることって日常的に多々あると思います。
薄っぺらいこのブックレットの内容は、多くの方に知って頂きたい内容です。
Barry Eaton
Dominance

Dominanz Tatsache oder fixe Idee?

これはドイツ語版ですが英語版のタイトルは"Dominance: Fact or Fiction?"です。

11月30日のブログで詳細をご紹介します。

アルファ・シンドローム、権勢症候群、群れの中での序列争い。

そんなの犬に関係あるの?ということがまことしやかに語られている本がまだまだ存在します。
で、最近はどんな話になっているんだろう?と探し当てた多くの本の中の1冊がこの本。

そもそも、イヌはイヌでオオカミと比べるものではないし、
イヌはイヌで人ではないのだから、自分を人を群れの一員と見ていないし、
ましてや上の地位に登りつめようなんてさらさら思ってない。


そんなことが簡潔に書かれたこんなブックレット、日本語でも必要ですよね。

オオカミと生きる

この本の原題は「Der Wolfsmensch」。直訳すれば、「オオカミ人間」または「オオカミ男」。

そのタイトルにふさわしいWolfsmenschのヴェルナー・フロイントのオオカミとの生活に関する本書は、

囲われ地とはいえ、その中で生活するオオカミの群れの中からしかできない興味深い観察の総集。

オオカミは犬の祖先ではあるけど、犬は犬。オオカミはオオカミ。

オオカミの行動と犬の行動を比較する箇所もあり、おもしろい。

今泉 みね子, ヴェルナー フロイント, 日高 敏隆
オオカミと生きる

犬は子をどのように育てるか

自動臨床心理家の著者が、実験犬の「群れ」を通じて垣間見た犬の母子関係。

子育てをしない母犬。子犬が死んだショックで死んでしまった母犬。障害児を抱えた母犬。

わたし自身まだ子育ての経験はないものの、母親の子供に対する愛情は、

子供を育てている過程で作られていくという母子相互作用という考え方は目からウロコな感じでした。

森永 良子
犬は子をどのように育てるか―ある児童臨床心理家の母と子の「ふれあい」の記録

カタカナの墓碑-Epitaph in Katakana For Anne and My Son

大阪大学医学部付属病院で動物実験に携わっていた著者が40年前に出会った英国人女性アン・ロス。

イギリスの動物福祉協会のメンバーでした。

言葉が通じない中にも、彼女の実験犬たちに対する接し方に感銘を受けるも、

出会って1年後、アンは志半ばで体調を崩し、帰国後亡くなるが、アンの母親と著者の交流は続く。


日本ではまだまだ認識されていなかった実験動物の悲惨な管理をその目で見て心を痛めていた外国人が

いたことは知りませんでした。アンの墓碑にはカタカナで名前が書いてあるのだそうです。

日本に心を残しながら帰国したアンにも胸を張れるような動物にも優しい日本になりたいものですね。


佐藤 良夫
カタカナの墓碑―犬の涙、犬の悲鳴…を知っていますか?